2020年04月15日

『テイクアウト/デリバリーについてのアンケート』を行いました

テイクアウト

代官山ひまわりでは2020年4月9日から13日にかけて、SNSを通じて『テイクアウト/デリバリーについてのアンケート』を行いました。

この調査は、飲食店に利用者のニーズを伝え、より良いテイクアウト/デリバリーの形を模索してもらうのと同時に、この緊急事態の中、飲食店に利用者からの応援メッセージを届けることを目的としたものです。アンケートを含めた代官山ひまわりの活動について取材いただいたので、以下に内容を公開します。

 

———————–

テイクアウト/デリバリーについてのアンケート調査結果を発表
-「テイクアウト/デリバリーの機会が増えた」が7割弱、5/6までの緊急事態宣言の間「テイクアウト/デリバリーをしたい」が9割強。「飲食店を応援したい」と同時に「安全に利用したい」という声も

 

NPO法人代官山ひまわり(事務局:東京都渋谷区、代表:藤田伸江)は、自社のSNSサイトを通じて、4月9日(木曜日)14時から4月13日(月曜日)13時にかけて、「テイクアウト/デリバリーについてのアンケート」調査を緊急実施し、回答数131人の調査データを集め、その結果を公表した。
同団体はこの調査について、飲食店に利用者のニーズを伝え、より良いテイクアウト/デリバリーの形を模索してもらう手がかりになること、また、この緊急事態の中、飲食店に利用者からの応援メッセージを届けることを目的としたという。

 

アンケート結果によると、7割の人が、テイクアウト/デリバリーをする機会が増え9割強が、緊急事態宣言の間、テイクアウト/デリバリーをしたいと回答している。また、事前/キャッシュレス決済、オンライン注文の希望する人が多く、事前注文、予約注文、店外受取、受取待ち時の間隔を開けるなど、テイクアウトの場合は感染の危険を最小限にしたいと思っている人が多いことがわかった。

テイクアウト/デリバリーを利用する際には、店舗/デリバリースタッフにマスク・手袋着用を希望する人が6割に上り、店舗側にも安全を求める声が半数を上回った。価格については、「店舗メニューと同額」希望が一番多く、飲食店を応援したいと同時に、「テイクアウト/デリバリーを続けたいからこそ価格も努力してほしい」という利用者の希望が現れた。

興味深いのは、味付けについて、3割弱が店舗よりも薄味を希望していること。子どもを含む家庭内での味の調整のため、また「外出できず運動不足なので健康のため塩分控えめにしたい」、「自宅だと濃く感じる」などが主な理由であった。そして、回答者ほぼ全員が、テイクアウト/デリバリー情報をまとめたMAP(地図)がほしいと回答。利用者に向けて、どのお店が、いつ、何を、いくらで、テイクアウト/デリバリーで提供しているといった情報の提供が、まだまだ追いついてない現実が浮き彫りになっている。
フリー回答では、緊急事態宣言による在宅勤務で、仕事と家事で疲弊した主婦/主夫が、デリバリー/テイクアウトで調理の手間が軽減でき、飲食店に感謝の気持ちを届けたい、というメッセージが多数寄せられた。ぜひ、この声が飲食店の方々を勇気づけ、この未曾有の困難を乗り越える一助になってほしいものである。

(全調査結果はこちらからご覧いただけます。)

こうした地域メディアや個人などが自発的に飲食店・食料品店などを応援する動きは、全国的に広がっている。Google MapのMy Maps機能を使って、テイクアウト/デリバリーをまとめたり、InstagramTwitterで、共通のハッシュタグ「#おもちかえりなさい」を用いることにより地域のテイクアウト/デリバリーをまとめようという活動だ。このハッシュタグは、「おもちかえり」と「おかえりなさい」がかけ合わされていて、コロナが終息したときに、飲食店にお客さんが「帰る」ことを願う意味が込められている。これらの活動には、たとえば福岡市では、株式会社くさびとその有志が「お持ち帰りお店情報@福岡」を公開した。渋谷区では恵比寿新聞による「恵比寿・代官山・広尾テイクアウトMap」や、地域メディアや地域団体が協力して「代々木・富ヶ谷・上原(よようえとみ)テイクアウト/デリバリーMAP」が作成されている。武蔵野市「吉祥寺ファンページ」による「吉祥寺エリアのテイクアウト・デリバリーできる飲食店まとめ」などもある。飲食店・食料品店側は、ぜひこういった動きも活用して情報を発信し、利用者の目に留まるようにしてほしい。

 

 

NPO法人代官山ひまわり「テイクアウト/デリバリーについてのアンケート」まとめ

 

1.外出自粛要請が出てから「テイクアウト/デリバリーをする機会」は、「とても増えた」、「少し増えた」も含め、約7割が増えた、と回答。

q1

 

2.5月6日まで緊急事態宣言の間、「テイクアウト/デリバリーを利用したい」は、「とてもそう思う」、「少しそう思う」を合わせ、9割強が「利用したい」と回答。

q2

 

3.テイクアウトとデリバリー、どちらを利用したいか、は、テイクアウトが3割、デリバリーが3割、どちらも利用したいが4割弱とほぼ同数。

q3

 

4.テイクアウト/デリバリーの際に希望することでは、注文、支払い、受取の際の接触、時間をなるべく少なくしたいという利用者の希望が現れた結果となった。

・支払い関連では、事前決済、キャッシュレス決済の希望が、155(複数回答)と多かった。

・テイクアウトでは、店内に入らずに受け取りたい、店内に入る人数を制限してほしい、など、なるべく密集を避けたい希望が92(複数回答)と多く、また、並ぶ際は並ぶ人の間隔がわかるような目印をつけてほしい/並んでいる人に2m離れるようにと注意する張り紙を付けてほしい、など、店側に利用者の密接をしないよう喚起してほしいという希望が70件あった。

・注文では、「InstagramのDMなども含め、オンライン注文にしたい」「事前予約したい」が82と回答者の6割強が希望する一方、「まだ手探りで始めているお店も多いと思うので、多くは期待しない」との店側へ対応を気遣うメッセージもあった。

また、「スタッフの人にはマスク、手袋を着用してほしい」と6割強が希望。感染防止に配慮した調理、受け渡しを望んでいる人が多い。

 

5.価格については、「店内価格と同額がよい」が4割弱と一番多く、「店内価格より安いほうがよい」が3割強と2番目、「店内価格より高くてもよい」が2割5分と3番目になった。「同額、高くてもよい」、とした理由は「お店を応援したい」というメッセージが多く、「安いほうがよい」は「応援したいからこそ続けて頼める価格にしてほしい」という内容のものが多かった。

q5

「同額がよい」という理由では、「場所代/接客代はかからないが、容器代がかかるから」、「デリバリーなら値上げはわかるが、テイクアウトは同額がいい」、「容器代などがかかるでしょうから量を少し減らしても良いので、店内と同じ価格を維持してほしい」、「安いほうが嬉しいが、この状況でお店にもがんばってほしいから」とお店を気遣うメッセージが目立った。

「安いほうがよい」という理由については、「お手ごろ感がないと利用しづらい」、「外食価格だと頻繁に利用できない」、「お店での雰囲気を味わうことができないから」、「軽減税率8%だから」と利用者の現実に即した意見が多かった。

「高くてもよい」という理由では、「お店は慣れないことをやるので、高くてもやむをえない。お店を応援したい。」「地元を応援したいから」「容器や袋代、手間がかかるだろうから」「配達の対価をきちんと受け取ってほしい」、「外に出なくて済む価値の分だけ上乗せされるのは妥当だから。」と、お店を積極的に応援したい、デリバリー/テイクアウトで恩恵を受けているのだからその対価を支払うのは当然、という意見が多数だった。

 

6.「味付け」については、「店内と同じ濃さがよい」が7割弱、「店内より薄めがよい」が3割弱。「薄め」を希望する人は、「家だと濃く感じる」、「子どもがいるから調整できるとよい」という理由。

「同じ濃さがいい」という理由では、「お店の味そのままがいい!」「いつもと同じを味わいたい」と、おなじみのお店の味を家で食べたい、という人と、「行ったことのないお店でも、その味が気に入ったら今後通いたくなるだろうから」と、お店で食べるものをそのまま食べたい、という意見がほとんどだった。

「薄めがよい」という理由では、「子どもが小さいため、自宅で大人が多少調整できる方がうれしい」、「外出制限で運動不足なので健康のため塩分控えめがいい」と、家族や健康のため、という意見と、「お店で食べる時と違って、家で食べると味がとても濃く感じられる」という意見も。

q6

 

7.「アレルギー表示」ついては、「表示してほしい」「できれば表示してほしい」を合わせると5割が表示を希望。一方、「なくてもかまわない」もほぼ5割で意見が分かれた。

q7

 

8.テイクアウト/デリバリーで買いたいメニューについては、「主菜」が7割強(複数回答)と一番多く、「主菜と副菜の盛り合わせ」、「副菜」、「お弁当のようなもの(主菜、副菜、主食の組み合わせ)と続いた。また、3割強の人が、「メューにはない、テイクアウト専用のメニュー」を希望している。

 

9.メニューについては「子ども向けメニュー」がほしいと回答した人が5割。

 

10.テイクアウト/デリバリーを行っている飲食店の情報MAPは、ほぼ全員がほしい、と回答。

このような緊急事態で、お店側も急遽始めたばかりでまだ十分な情報発信ができていない、利用者に届いていない実態が明らかになった。

 

11.お店へのリクエストやメッセージ(自由回答)では、「在宅ワークの中助かっている」、「コロナが落ち着くまで、テイクアウト/デリバリーで応援したい」、「大変な時に料理をつくってくれてありがとうございます」、「外食できるようになったら必ず食べに行くからがんばって」と、飲食店を力強く応援するメッセージがあふれた。

一方、「困っていることをどんどん発信して」、「お店の側もテイクアウト/デリバリー対応するなど何とか乗り切ってほしい」、「電子レンジ使えなくていいので安い容器(ジップロックでも可)でお安くして欲しい。」と、お店側にも応援したいからこそ、変わってほしいことを希望する声もありました。

 

 

フリー回答より

「昼御飯を作る習慣がないので、在宅ワークの中、助かってます」

「主婦は1日3食作ることに既に疲れ切っています…。今は来店するのが難しいですが、慣れ親しんだ飲食店さんの味が家庭で味わえたら、本当に助かります!」

「家で調理疲れの母を救ってくれるのは自分以外の人が作る美味しいお料理です。美味しいものを食べる幸せを提供してくれてありがとうございます。」

「今相当辛い状況だと思うので、街のみんなで助け合っていきましょう‼️困っていることはどんどん発信してほしい。」

「こんな時期で大変だけど、お店も少し行動変容(デリバリー/テイクアウト対応)してくれれば、我々は今は家にいますから!(需要はあります)」

「お気に入りのお店が通常営業できるまで、テイクアウトという形で、何とか力になりたいです!!」



NPO法人代官山ひまわりについて

「子育て世代がまちの担い手に。渋谷から広げる新しい「はたらくカタチ」」を実現するため、2010年11月に設立。

この度は、全世界的に未曾有の危機の中、飲食店や、在宅勤務で家事と仕事との間で疲弊している方たちの助けに少しでもなればとアンケート調査を実施し、結果を公表いたしました。





取材・文

麻生公子 : 新聞社、出版社にて雑誌編集、記者として勤務後、ベンチャー企業でのWebプロデューサーを経て、大手外資系IT企業にてWebプロデューサー、プロダクトマネジャーとして17年勤務。好奇心が人一倍強いことが特徴。この全世界的な特異な状況の中、情報を発信することで少しでも社会の役に立てればと願っている。

2020年04月15日

CATEGORY:blog